イベント

心理臨床センター主催、公開講演会を開催しました。

2016年11月29日(心理臨床センター)

常磐大学心理臨床センター主催 第21回公開講演会開催

災害時の「心のケア」─東日本大震災と新潟中越地震の経験から─
講師:齋藤和樹先生(日本赤十字秋田看護大学・大学院准教授、臨床心理士)

常磐大学心理臨床センターが主催する、第21回公開講演会が11月20日に開催されました。講師としてお招きしたのは、日本赤十字秋田看護大学・大学院准教授で臨床心理士の齋藤和樹先生。齋藤先生は新潟中越地震、東日本大震災の発生時に日本赤十字社の「心のケア」要員として現地に派遣され活動してきました。講演ではその体験をもとに、災害発生時に被災者が感じるストレスのメカニズムや対処法などについてレクチャーしていただきました。

講演のタイトルは「災害時の『心のケア』─東日本大震災と新潟中越地震の経験から─」。災害ストレスには食欲不振などの身体反応、意欲・判断力の低下などの精神的反応、怒り・不安などの情動反応、攻撃・多飲過食などの行動的反応があります。そのストレスをマネジメントするためには、休養や睡眠、適切な食事など健康的な日常生活を取り戻すことが必要です。そのため齋藤先生は、Talk(話すこと)、Tears(泣くこと)、Time(時間をかけること)、Tea(お茶を飲むこと/ゆとりをもつこと)の4Tを提唱。「心が傷つけば身体が不調になる。身体が楽になれば心も楽になる」と、被災者の心とからだが密接に結びついていることを解説しました。

今年も、熊本、鳥取、福島県沖と相次いで大規模な地震が発生する地震大国日本。そこで、私たちにできること、するべきことを示唆する有意義な講演会となりました。

講師 齋藤和樹(さいとう・かずき)先生
日本赤十字秋田看護大学・大学院准教授、臨床心理士
略歴 明星大学大学院人文学研究科心理学専攻博士課程単位取得満期退学(文学博士)、秋田赤十字病院臨床心理士、日本赤十字秋田短期大学看護学科寿運教授を経て、現職に至る。
主な著書 『総合病院の心理臨床 赤十字の実績』(編著、勁草書房)2013年『危機への心理支援学』(共著、遠見書房)2010年 他多数